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語らぬひと

政治的な話はあまり好きではないのだが(主義主張とか、いろんな意味で)、今回はちと触れずにはいられんなあと思って書いてみる。ただし、内容が極めて個人的なものであるので、カテゴリを「篁家」とした。
先日シベリ□抑留者から聞き取り調査を実施という話をニュースで見かけたのだが。私の祖父はシベ○ア抑留経験者である。陸軍に所属していたが、徴兵の際に体格が当時としては標準以上だったらしく、早々に陸軍に所属していた。長男で家長だったんだが(苦笑)。
当然のことながら、当時はまだ曾祖父母が存命で、隠居生活…とまではいかなかったかも知れないが、同居していたようだ。私の父は三人の姉がいるが、漸く生まれた末っ子長男だったために、父が生まれるまで祖母は「女腹、女腹」と言われ続けて肩身の狭い思いをし、かつ父は曾祖父母によって極端に甘やかされた子になった。農家であったが一家の家長が出征していてはマトモな収入など望めるはずもなく、祖母は近隣農家の手伝いなどをして生計を立てていたと聞く。祖父の収入については知らないが、曾祖父母ががっちり握っていたのだろう。その時の苦労を祖母は語ったことはないが、察するに余りある。
祖母も語らぬひとであったが、祖父もまた、語らぬひとであった。もっとも、私には祖父の記憶は殆どない。ただ、祖母が繰り返し祖父の思い出を語り聞かせてくれたので、僅かながら写真の助けを借りつつもその面影をしのぶことができる。祖父は抑留生活についても全く祖母に語った様子はない。体を損ね、寝たきりになったと聞くが、元々頭は切れるのに(実は私の住む地域で一番の進学校の卒業生であったが、農家の長男だったのでその上の進学は止めたという。明治の男とはそういうものなのかも知れないが、英語も不自由なく話せたらしい)、その記憶を家人に伝えなかったのは、思いだすのが厭だったからかも知れない。因みに、父がまだ物心つくまえに出征し抑留されたままになった。帰国の時に父とその長姉(つまり祖父の長男と長女)が地元の駅まで迎えに行ったそうだが、お互いに認識できずすれ違いになったという。子供の成長は早いから、十年近い時間の別離の後に、祖父が子を識別できぬのは仕方なかったろうが、子供の方もまた、記憶に残る面影との違いに戸惑ったに違いない。どれほど抑留生活が心身に負担をかけたかは今生き残っている方々の記憶から推察するしかないが。その苦労を語ることを潔しとせぬ明治の男に、私は今も憧れを抱くのである。

いっそ

長文愚痴につき、気が滅入っている人は読まない選択肢があることをまず最初に明記しておく。
読んだあとで欝になっても、当方は責任をもてないので、予めご諒承頂きたい。

ある朝のことである。
私は睡眠時間を寝る前に「何時間寝る」と決めて寝るので、時間に余裕があるときは寝なおしすることにしている。それを人は二度寝というが、まあ予定時間より早くするとその日一日眠くなって辛いので、体のためにも無理はしないことにしている。
のだが。
七時起床予定でいたその朝五時に怒鳴り込んできて、そのまま延々三十分くらい怒鳴られたら、普通は切れてもいいと思う。結果世界で三番目に嫌いな某宗教団体(一番は元オ○ムで、二番目は政党になってる人たち)に連れていかれて、というか運転手かわりにされて、朝からここ三年分くらいの忍耐心を費やす羽目になった。
因みに、怒鳴られた言葉の内訳で、一番耳に残るものは「(私が)死んだっていい」「家を出ていけ」である。曲がりなりにも、宗教を信仰する身であるなら、人に対して「死ね」という言葉を遣うのはどうかと私は思うのだが、思いだせる限り、家人は頻繁にこの言葉を主に私に対して遣う。それほど、私に愛情或いは愛着がない証明なのだろうなと毎回思う。同時に、私はものすごくいろんなものに対する執着が皆無に等しいので、「じゃあいっそ当てつけで死んでやろうか」とか「友達の家にでも転がり込んでみるかな」とちらと頭をかすめることもある。後者は友人に迷惑をかけるのはどうかと思うので実行してはいないが、「いつもそう言われているので今回実行しました」と遺書でも残して実行してやろうかと五回言われる度に一回くらいは思う。
笑えるのは、先日送迎させられた際に「もっとスピードを出せっ!」と助手席で怒鳴っていた家人がほぼ同じスピードで(ただし朝から叩き起こされて少々機嫌が悪かったので、多少は運転が荒かった)送迎した際に「スピード出すな!」と今回怒鳴っていたことである。私自身は比較的行動も精神もブレの少ない人なのであるが、一度言われたことは忘れない記憶力の持主でもある。家人は私を「判り難い」と評し、「もっと明るくすれば」と一度ならず言うのだが。私は家族以外に「暗い」と評されたことはないし、人前では常識的な対応を心がけている。家人に言わせれば「常識がない」そうだが、私は気づかぬ家人に対する苛立ちをアピールするために意図的に行動している場合もある(っーかそっちの方が圧倒的に多い)。しかし家人にはその判断が出来ないのだが。それは注意力がなく、まわりをしっかり見て居ないせいだろう。私が頚動脈を切らないのは(自殺することがあるなら間違っても一命を取りとめることがないように潔く頚動脈を切ろうと決めている。ってこんなことを決めても仕方ないのだが)、後のことをいろいろ想像するからである。家人のためにとは今はもう思ってはいない。実際に切ったとしたら、まあ反応はある程度目には見えているのだが。自分の心ないそして何気なく放った言葉がどれだけ人に深い傷をもたらすかを察することが出来ない人は、ある意味幸運なのかも知れない。
寧ろ、今死なないのは面倒くさいからかもとさえ思う。いや、生きていることも相当に面倒くさいと思うんだけど。毎日風呂に入るけれど(惰性でな)、面倒臭いよなぁと毎日思っていたりするんである。

拒絶

今を去ること十年程前になるだろうか。
何をどう思った故の行動だったのか、いまだに不明なのだけれど。既婚者(子供二人)の異性に「付き合いませんか」と問われたことがある。
私は「面白いかも知れませんね」と返して、「責任がなければ」と添えた。
これを拒絶と取るか、承諾と取るかは人それぞれだろう。
私は勿論前者の意味であり、親しい友人Kさんにいつだったかこの話をしたところ、Kさんもまた「うん、うちも拒絶だね」と言った。それは、Kさんと私の考える「責任」が一致していたからということもある。知人Nさんにこの話をしたところ、「それは承諾じゃないの?」と聞かれたが、私が答えた相手は承諾と間違える愚を犯さなかった。

政治の話はあまり好きではないといいつつ政治の話がここ数日続いているような気がするがそれはさておき。東□原氏の発言は、明らかに拒絶であったと私は思う。何故マスコミがあれだけ騒いだのかは不思議なくらいだったが、氏の発言を読み違えたのか、意図的に読み違えたふりをしたのか、いずれかだろうと思っている。勿論根底には「それくらいの覚悟があるなら行ってやってもいいが、出来ないだろうよ」という読みもあったんじゃないかなと思ってもいる。選挙の度に著名人などを引っ張りこんで注目や票を集めようとしている努力は涙ぐましいというか、哀れささえ感じないでもないが。寧ろいっそ一般の無名の素人をこそ担ぎ上げて欲しい気がするのだが。票が集まらないから、多分それは無理だろうなとも思うのである。

今月はちょっと華やか

壁紙のことだけれど(笑)、今月はちょっと華やかになる。
七夕までの一週間ほどのあいだは七夕飾りにして、他の日はカラーを予定している。ついでに、珍しく予告をしてみるのだけれど。語友生誕記念日には琵琶が登場するお話を出すので、そのお話にだけ琵琶の壁紙を使う予定である。どういうお話になるかはまあ想像出来るんじゃないかなーとは思うけれど、当日までのお楽しみ。
それが終わったら、いよいよ「夕陽の柩」の続き。第三章の「享楽の都市」に突入予定。舞台はアテナイ(現アテネ)。僭主死後のアテナイと、その衛星都市というか植民都市になるかな。黒海北岸の都市のお話で、ここの主役はミルティアデス。
しかしその話をしたら友人に「『300』(映画『300/スリーハンドレッド』)の影響は抜けたの?とにんまり笑われ(汗)。また思い出しちまうがな、ハリウッドニンジャエイガ(おい)。
そんな七月。

大掃除

部屋のお掃除も結構きっちりやってるんですが(冬物の洗濯・整理とか、炬燵布団の洗濯とか…洗濯の比重が高いな)、サイトの方もちょっと整理をしました。で。
頁タイトルに全部「篁文箱」を付けることにしました。これは結構前から水面下で作業をしてあって(何せファイル数が膨大なもので…)、一通り終わったらと思っていたのですが。大体片付いたようなので、晴れて纏めUPです。個別に頁が開くように設定しているのは基本的に他所様のサイトなどのリンクだけなのですが、例外的に「GARDEN」などはいただきものもあるため、その作品を損ねないように別窓が開く設定にしています。まあフレーム設定にしているので、どこまで確認できるかは謎ですが(笑)、作品頁だけリンクして頂いているのもあるので(例:BUTAPENNさん主催のペンギンフェスタ2007協賛作品「流鳥物語〜ぼくの旅〜」)、そういうときにサイト名がわからなくなってしまうんではないかなーと思ったことがまあきっかけといえばきっかけでした。
これだと作品個別にリンクして頂いても拙サイトの名前がちゃんと表示されるので、安心(誰がだ?)。まあとても細々と運営しているサイトですし、BUTAPENNさんのところのように知らぬ間にスパムブログにデータを使われていたりなんてことはないと思いますが、そしてこんなことでそういう危険を回避できるとは思いませんが(笑)、単なる気休めでもしとこうかなと。
それにしても、いつ削除してたのか気づかぬままに削除したままだった作品がありました。データはちゃんとあったんですけど、作品一覧(WORK)からリンクが繋がってなかったんですねぇ。古いシリアス現代恋愛ものですが、良かったらお目汚しにどうぞ(っておい)。あ、でも一旦「削除されてるからこれも消しちまうかー」とか人物一覧(CHARA)から登場人物も消してあったかも。あとで確認しときますー(笑)

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