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少年はいくつまで?

李絶杜律という言葉がある。李は詩仙と言われた李白のこと、杜は詩聖とうたわれる杜甫を言う。絶は中国の詩の形式である絶句、律は律詩をいい、李白が絶句に、杜甫が律詩に優れていたためにこう言われている。律詩は規則が矢鱈と細かく厳しいので、杜甫や白居易のようにじっくり考えて言葉を選び抜く人に向くが、絶句はドラマティックな方がより良い。そう、酒の勢いで作ってしまう李白のようなタイプが、一番むいている。杜甫や白居易は社会派詩人で、安禄山の乱や庶民の生活のことも良く詩にある。どちらかというと暗いイメージの詩が多いのだが、それでも楽しい作品も一部ある。中でも特にお気に入りの飲中八仙歌を書くことにしたい。

知章騎馬似乗船
眼花落井水底眠
汝陽三斗始朝天
道逢麯車口流涎
恨不移封向酒泉
左相日興費萬銭
飲如長鯨吸百川
銜杯楽聖称避賢
宗之瀟洒美少年
挙觴白眼望青天
皎如玉樹臨風前
蘇晋長斎繍仏前
酔中往往愛逃禅
李白一斗詩百篇
長安市上酒家眠
天子呼来不上船
自称臣是酒中仙
張旭三杯草聖伝
脱帽露頂王公前
揮毫落紙如雲煙
焦遂五斗方卓然
高談雄弁驚四筵

<篁ちょー意訳>
賀知章が馬に乗るのはまるで船に乗ってるみたい。
眼が眩んで水底に落ちたとしても絶対そのままだろ。

汝陽は起き抜け三斗で出勤。
路上で麹輸送車に逢うと涎だらだら。
酒泉を領地にしたいといつも妄想してやがる。
※酒泉は地名で、その名の通り酒の味がするという泉があったという。
それならアル中になる心配もないからいいかも知れない。

左相は毎日酒で金を浪費してる。
鯨みたいに飲んで百もの川を飲み尽くすほど。
杯を銜えては聖人を楽しんで賢人を避ける。
※聖人と賢人は酒の別称で、禁酒令が出されたときの名残。

宗之は垢抜けてお洒落な美少年。
觴(さかずき)を挙げては青天を白目で睨む。
そのさまは風に望む玉の樹のようだ。
※白眼視ってありますね。うん、あれです。壮絶な美少年の白い目って染みるよね。←

蘇晋はきらびやかな仏の前にいる
酔っ払っては逃避行。
※仏様のしもべは禁酒を旨とするケースが多いよね。。。

李白は一斗飲む間に詩を百篇も作る
長安の市場の居酒屋で眠りこんで
皇帝陛下が遣いを寄越しても船に乗れないありさま。
私は酒の中の仙人ですと嘯く。
※玄宗皇帝が新しい詩を書かせるために李白を呼んだことがあるが
既に彼はへべれけで、自分で立てない状態。しかしそれでも
忽ちに楊貴妃の美しさを称える詩を書いたという。
流石天才。でも記憶にあったかどうかは謎だから、イメージとしては
我が最愛のボーカリストGenkiさんをイメージしたらなるほどと納得した←

張旭は三杯引っ掛けて草書を書く。
王公の前でも冠を外して頭頂部を露わにする。
一旦筆を揮えばそれは雲煙の如き素晴らしさ。
※ある程度の地位にある成人男子は頭に冠を付けるのが常識。
つまり礼に背くことをしている訳で、かなり奔放なさまを表現している。
現代ならジーンズとかアウトドアスタイルで正装を要求される場所へ
行っちゃう感じといえばいいかなぁ?

焦遂は五斗飲んでも平然として
でかい声で雄弁を披露しては宴の席の人々を驚かせている。
※いますね、こういうかた。まあスピーチコンテストを宴席でご披露する感じです。

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